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古い家の断熱リフォーム|費用対効果と施工ポイントを徹底解説

1. はじめに

古い家にお住まいの皆さま、夏になると「エアコンが効かない」「室内が蒸し暑い」「電気代が高すぎる」そんなお悩みはありませんか? 実はその原因、住宅の断熱性の低さにあるかもしれません。とくに築30年以上の古い住宅は、断熱材が入っていなかったり、入っていても性能が低かったりと、現代の住まいと比較して外気の影響を受けやすい構造になっています。 そこで今回は「古い家の断熱リフォーム」について、夏の暑さ対策にフォーカスしながら、費用対効果・施工のポイント・具体的な手法までをわかりやすく解説します。

2. 古い家が夏に暑くなる理由とは?

2.1 昔の家に断熱材がほとんど使われていない 

1980年代以前に建てられた住宅は、そもそも断熱材の概念がなく、屋根裏・壁・床などの外気と接する部分が無防備です。そのため、夏は屋根からの熱がダイレクトに室内に伝わり、高温多湿の日本の夏では、まるで温室のような状態になってしまいます。

2.2 窓ガラスの断熱性能が低い

古い家の多くは「単板ガラス(1枚ガラス)」が使われており、日射や外気温の影響をそのまま受けてしまいます。窓は熱の出入りがもっとも多い場所。断熱がなされていないと、冷房効率は著しく低下します。

3. 暑さ対策としての断熱リフォームとは?

3.1 夏に効果を発揮する断熱材とは? 

暑さを遮るためには「断熱性」と同時に「遮熱性」も重要です。主に使用される断熱材には以下の種類があります:

グラスウール:コスト重視で人気。主に壁・天井に使用。

ロックウール:吸音・耐火性に優れる。

発泡ウレタン:高気密・高断熱。屋根裏など隙間に最適。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS:遮熱性にも優れ、屋根や床に使われやすい。

これらの素材を適材適所で用いることで、太陽熱を遮断し室内の温度上昇を抑える効果が期待できます。

3.2 施工部位別のポイント

葛飾区_リフォーム

4. 断熱リフォームにかかる費用と得られる効果

4.1 施工費用の目安

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※築年数や面積、使用する断熱材により変動します。

4.2 電気代削減のシミュレーション

断熱リフォームによってどれほど電気代が削減できるのか――これは多くの方が気になるポイントです。特に夏場の冷房費用は家庭によって差が出やすいため、具体的なシミュレーションを見てみましょう。

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さらに、冬の暖房効率も改善されることで、年間を通じた光熱費全体では3万〜5万円近くのコストカットが見込めるケースもあります。仮にリフォーム費用が100万円だったとしても、15年〜20年のスパンで見ると、経済的にも十分に元が取れる計算になります。

また、近年の電気料金の高騰を考えると、「電力に依存しない涼しさ」を得られるという安心感も、断熱リフォームの大きな価値のひとつといえるでしょう。

5. 断熱リフォームの施工実例|築40年の木造住宅

・地域:葛飾区
・築年数:42
・施工内容:屋根裏への発泡ウレタン吹付け、全居室の窓に内窓(Low-Eガラス)を設置
・工事費用:合計 180万円
・効果:冷房の効きが目に見えて改善。室温が45℃下がり、真夏でも28℃以下をキープ。光熱費も夏場で月4,000円ほど削減。

6. 成功させるための断熱リフォームのコツ

6.1 気密性を意識する 

断熱材を入れるだけでは不十分。隙間を埋めて気密性を高めることが、室内環境の快適性向上につながります。 加えて、気密性が向上するとエアコンの効率も上がるため、冷暖房費の削減にも直結します。施工後には気流止めの処理やサーモカメラによる漏気確認も行うと効果的です。

6.2 調湿性・防カビ性も重要 

古い家は湿気がこもりやすく、断熱リフォーム時には通気層の確保や調湿素材(セルロースファイバーなど)の使用も視野に入れましょう。 湿気を溜め込まない断熱材を選ぶことで、内部結露による構造材の腐朽やカビの発生リスクを軽減できます。とくに浴室周辺や北側の壁面などは重点的な対応が推奨されます。

6.3 優先順位をつける

予算に限りがある場合は、天井→窓→外壁→床下の順に断熱するとコストパフォーマンスが高くなります。 これは熱の出入りが最も多い場所に対して優先的に施工するという考え方であり、効果を実感しやすく、満足度の高いリフォームになりやすいのが特徴です。部屋単位での段階的な施工も有効です。

6.4 補助金制度の活用

国や自治体の省エネ住宅リフォーム補助金(例:こどもエコすまい支援事業)を活用することで、負担を抑えたリフォームが可能です。 制度によっては窓断熱や床下断熱に対して数十万円単位の補助が出ることもあり、施工内容や時期に応じた最新情報の確認が重要です。専門業者に制度適用の可否を相談するとスムーズです。

7. おすすめの簡易断熱リフォーム(DIY向け)

・ 窓用断熱フィルム

窓ガラスに貼るだけで日射を反射し、室内温度の上昇を防ぐ効果があります。夏だけでなく冬の保温効果もあるため、年間を通して使えるのが特徴です。

・ 遮熱カーテン・ブラインド

太陽光を室内に取り込まずに反射させることで、室温上昇を抑えられます。既存のカーテンレールに取り付けるだけで済むため、工事不要で手軽に取り入れられます。

・ 天井裏への断熱材追加

天井裏にグラスウールなどの断熱材を敷き詰めることで、屋根からの熱の侵入を抑制できます。断熱材はホームセンターなどで購入でき、施工マニュアル付きの製品も多く、DIY初心者にも対応可能です。

・ 屋根への遮熱塗料の塗装

屋根材に遮熱塗料を塗ることで、直射日光による表面温度の上昇を抑えます。表面温度を最大1520℃程度低下させることが可能で、特に金属屋根との相性が良いです。

8. 古民家ならではの断熱リフォームの注意点と対策

50年以上が経過した古民家は、その佇まいや梁・柱の美しさなど、現代の住宅にはない魅力を持つ一方で、断熱性能の低さが大きな課題になります。特に夏の暑さ・湿気のこもりやすさに関しては、古民家特有の構造が影響しています。

8.1 土壁・漆喰・茅葺き屋根への配慮が必要 

古民家には土壁・漆喰壁・茅葺き屋根など、伝統的な自然素材が使われており、それぞれに特性があります。 たとえば土壁は通気性・調湿性に優れている反面、現代的な断熱材を内部に詰め込んでしまうと、通気性が損なわれカビや湿気の原因になることも。そのため、内断熱工法を選ぶ際には、通気層や防湿シートを併用するなど、素材の呼吸を妨げない工夫が求められます。 また、茅葺き屋根は断熱性こそ高いものの、傷みが進んでいる場合は葺き替えや内部からの遮熱補強が必要です。屋根裏に吹付け断熱材(発泡ウレタンなど)を用いることで、外観を損なわずに機能性を高めることが可能です。

8.2 古民家特有の構造で空気が滞留しやすい

古民家は天井が高く、開口部(欄間・障子・ガラス戸など)が多いため、空気が上下に流動しやすい一方で、断熱対策がされていないと「冷気が上に逃げ、熱がたまりやすい」構造になります。さらに、床下が土間のままになっているケースも多く、湿気や熱気が室内にこもる要因となります。

そのため、以下のような対策が有効です:

天井裏に断熱材を入れて、上昇した熱気を遮断
床下にスタイロフォームやポリエチレンシート+断熱材を設置し、冷気・湿気の侵入を防止
窓に内窓(二重窓)を設置して、外気の影響を和らげる

また、欄間などの意匠性を損なわずに断熱性を向上させる方法として、既存の開口部を活かした「可動式断熱パネル」の設置なども提案されています。

8.3 古民家再生と断熱リフォームの両立 

近年では、空き家となった古民家をリノベーションして移住や民泊として活用するケースも増えており、断熱性能の改善は不可欠な要素です。ただし、文化財的価値のある建物や景観指定区域にある古民家の場合は、外観を大きく変える外断熱は難しいこともあるため、慎重な設計と専門業者のアドバイスが必要です。 伝統建築の良さを残しつつ、「現代の快適性」を加えるのが古民家断熱リフォームの最大のテーマです。そのためには、次のような観点をバランスよく取り入れることが求められます。

葛飾区_リフォーム

まとめ

今回の記事はいかがでしたか?

「うちも同じ悩みがある…」

「光熱費が高くて困っている…」

葛飾区リフォーム と感じた方は、断熱リフォームによって住まいがどれだけ快適に変わるか、きっとイメージしていただけたのではないでしょうか。 築年数の経った住宅や古民家でも、断熱リフォームを施せば驚くほど室温が安定し、冷暖房の効率が大きく改善されます。何より、エアコンに頼りすぎず自然に快適な空間が生まれることで、健康的で、経済的にもやさしい暮らしを実現できます。 断熱工事は大がかりなリノベーションという印象を持たれがちですが、実は窓の内側にもう一枚ガラスを設置するだけの「内窓施工」など、手軽に始められる方法もあります。まずは一部分からでも試してみるのがおすすめです。 

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断熱リフォームは「まだ先かな」と思っていた方でも、プロに相談することで“今できること”が見えてくるはずです。 この夏の暑さに備えて、ぜひ一度、住まいの快適性を見直してみませんか?

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